店長とスタッフのブログ
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飲食セーフティーネットワークのなかまで、岡山県真庭でパン屋をやっていた、
タルマーリーのイタルさん、マリさんにやっと会えました。

イタルさんと、「資本主義の終焉と歴史の危機」の著者、水野和夫さんの対談があるというので出かけて行きました。

タルマーリーのお二人は、千葉のいすみ市でパン屋を開業、3.11以降岡山に移りパン屋を営んでおられました。
福島の原発事故の後、食品の放射能汚染対策で私が頭を悩ませていた時、飲食業で放射能対策を考えていくネットワークの飲食セーフティーネットワークに参加して、仲間になりましたが、国立大卒の二人が顕微鏡でのぞきながら「菌本位制」をうたってパンづくりをしているのにびっくり。
しかしfacebookには、奥さんのマリさんのおのろけが毎日満載、失敗してパンがだめだったとか、腱鞘炎や腰痛で仕事ができないとか、やっぱり天然酵母は大変なんだなと見ていたら、イタルさんが本を出版するという。しかもマルクスについて書くということで、早速予約して、手にして読み始めると一気に読んでしまいました。
イタルさんの著書「田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」」という本の内容についてはここでは書きませんが、パンについても、資本主義経済についても、このお二人の人生についても本当に刺激的で面白い本です。
さて水野さんとの対談ですが、イタルさんが経営理念として掲げる「利潤をださない」について、水野さんは、1995年以来ゼロ金利が続き20年前に資本主義は利潤が出せなくなり終焉しているのに、いまだに無理やり生かされていると自分が指摘しているが、イタルさんは利潤を出さないという経営でで資本主義の終りを実践していると絶賛されていました。企業が利潤を出すのをやめれば給料だって1.5倍に上がるそうです。
資本主義が利潤を出すためには、辺境からの搾取が必要なので、今日本国内では中間層を非正規化などで辺境化しようとしているとのなどの話が興味深かった対談でした。
岡山のタルマーリーは閉店して、今度は鳥取の智頭というところで、パンとビールを作るそうです。
すごいなー。